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2017-04-13

はじめての歌舞伎観劇

 歌舞伎興味あるけど~と言われることが結構あるので「全然怖くないよ!」ていうのを伝えたくて、はじめての歌舞伎をサポートできたらいいなとこの文を書いています。

1.どんな服を着て行ったらいいの?
 「声優さんの握手会に行くときの服装」くらいだと、いい席でも堂々座れると思います。ただ、極論を言うと、ぶっちゃけどんな服装でも、回りの迷惑になる(視界をさえぎる、不潔など)ものでなければ全然OKです。気負わなくて大丈夫。

2.音声ガイドっていうヤツは借りた方がいいの?
 これは「好みによる」と答えさせてください。音声ガイドは物語の解説や豆知識など豊富な情報が演技の邪魔にならないように聞けるので便利なものです。ただ、歌舞伎は役者さんの演技のほかに義太夫や清元、鳴り物の演奏があり、これらは音楽です。この音楽を味わいたい人には音声ガイドは邪魔になります。

3.予習はしていった方がいい?
 江戸時代が舞台のもの(世話物)はセリフも普通に聞き取れると思うので予習しなくても大丈夫です。が、時代物(江戸時代からみて昔の時代が舞台のもの、源平・戦国など)は台詞回しが独特で聞き取りづらいと思うので、ネットとかであらすじは読んでいったほうが吉。

4.上演時間はどれくらい?
 普通は4時間くらいあります。4月歌舞伎座昼の部は4時間50分もあります。なので、お弁当が必須です! 劇場でも売ってますが持ち込めます。コンビニのサンドイッチ食べてる人も結構います。
 歌舞伎鑑賞教室や、一部の花形歌舞伎、新作歌舞伎は上演時間が短く、お弁当いらない場合もあります。初日のちょっと前に上演時間が発表になるのでチェックするのが吉。

5.そんなに上演長いの? ヤだな…
 幕見席というものがあり、好きな一幕だけを見ることができます。当日券なので、当日劇場に行って買います。これも初日前に情報が出るので公式HPをチェックしてください。
 歌舞伎座の公演は必ず出ます。他の劇場はチケットの売れ行きによっては出ない時があります。まあ、最近だいたい出ます…。

 はじめて歌舞伎を見に行く人によくきかれることを簡単に書いてみました。
 また、オタク向けにもうちょっと突っ込んだ記事も時間がある時に書こうと思っています。

 この内容は基本、文楽も共通なので、文楽はじめて見に行く人の参考にもなるかな~と思います。
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2014-12-27

京都四條南座顔見世公演

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とりあえず昼の部の感想


藤十郎の恋
 話としてはそれはど面白いものではない。ネタ選びのうまかった流行作家菊池寛らしいネタ。
 やはり主眼は隆太郎さんの恋に悩む、苦しむ姿にあるのかなあ。
 ちゃんと配役を読んでなかったので、藤さまは当然藤十郎さんがやると思ってたら扇雀さんだったのでびっくりしたww
 芸に真面目な感じがぴったりはまって扇雀さんよかったです。
 吉弥さんが割とよいお役で満足しました。

新口村
 我當さんの情にあふれる孫兵衛をもう一度見られて、感動。何度見てもないちゃう。
 秀太郎さん、梅玉さんの梅川忠兵衛はすごくかわいいカップルできゅんきゅんしました。
 孫兵衛をいたわる梅川がいとおしい。

魚屋宗五郎
 なんか笑うしかない。ハナシとしては人も死んでるし悲劇なんだけど笑うしかないんだが、それはもともとホンがそうなのか、幸四郎がそうなのかよく分からない。
 なんか禁酒キャンペーンに使えそうな狂言だったなあ。黙阿弥らしいかっこいいセリフの応酬で、まあ気軽に見れた。

仮名手本忠臣蔵 七段目 祇園一力茶屋の場
 忠臣蔵で唯一くらい好きな場。よくできたお芝居だよなあ。どこをとっても非の打ち所ない本だと思いますわ。
 仁左衛門さんの由良助はじゃらついているとこも粋(すい)でかっこよく、九太夫に蛸を食わされて「おのれ!」ていうシーンとか緩急のつけ方も秀逸で素晴らしいの一言!! 惚れ惚れする男振りだった。
 七之助のおかるは廓慣れしちゃった感がすごく出てて、あざとさとけなげさの間のかわいらしさがイイです。
 幕切れの由良助の重々しさが芝居を見た後の満足感を左右すると思うのですが、ニザ様素晴らしかった!!

theme : 歌舞伎
genre : 学問・文化・芸術

2014-10-06

十月花形歌舞伎(松竹座)

 短い間に再演を重ねる人気演目と化したGOEMON。昼夜同一演目と聞いたときにゃ、「えええええ!!?」って思ったし、古典もやれよ、とかも思いましたが、今井翼くんを出す以上、同一演目にせざるを得なかったんでしょうな。値段も去年より上がったけど、まあ、「片岡愛之助」のランクも上がった(?)から仕方が無いのかな。

 尾上松也丈のときは思わず笑ってしまったカルデロン神父(松也さんが悪いのではなく、外国人が歌舞伎の所作をするという滑稽さ)が翼くんの現代的な演技によってすんなり入ってくる。それによって親子の別れのシーンとかもすんなり入ってきて、上村吉弥丈の口説きの悲しさったら……! たぶん去年も吉弥さんはこんな感じで演じてらしたのでしょうが、松也さんに目がいって集中できていなかったようで、こうやって見ると、別に前半も退屈じゃない。めちゃくちゃ美しい吉弥さん。
 翼くんの演技初見なのですが、うまかったです。子役もうまいのですが、なにせ去年の吉太朗くんの姿がちらついて、「やっぱ上村吉太朗だな(なぜか上から目線)」とか思う美吉屋ヲタク。

 そして真打登場、壱太郎くん。なんと言っても中村壱太郎。このGOEMONは壱くんのためにあるといっても過言ではあるまいよ。
 表情豊か、たおやかな踊り、フラメンコ、フラメンコ後の激しい踊り、立ち回り、愛らしさ、気高さ、激しさ、一つ一つの演技が際立ってすばらしい! 顔ちっさい!!←

 そして子役からクラスチェンジした石田三成役吉太朗さん。凛々しくていい。虎之助役の中村種之助丈との息もぴったり。種くんの虎ちゃんは相変わらずかわいかっこいい。種くんどんどんうまくなる。怖いくらいうまくなってきて、お父さんに似てきた。演技も顔もな。

 そしてお菊一座。吉太朗さん、純弥さん、千次郎さんとか色々見所はあるけれど、やっぱりセンターの千壽さんの存在感がすごい。なんかもう、若手の貫禄じゃない貫禄が出てる。ホントに末恐ろしい役者さんです。

 と色々楽しい感じでありました。
 歌舞伎初めての友達を3人連れて行って、初歌舞伎がこれでよかったのか、とか色々悩んだけれど、楽しんでもらえたようでよかったです。
2014-07-14

七月大歌舞伎(松竹座) 夜の部

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 花道横のいい席だった!!!

一、沼津(ぬまづ)
呉服屋十兵衛 藤十郎
お米 扇 雀
池添孫八 進之介
雲助平作 翫 雀


 藤十郎さんはさすが! 全体として非常によかったんですが、ただ、翫雀さんの演技がコミカルで、それはもちろんいいんだけど、お米を折檻しなければならないやるせなさとかもうちょっと、出して欲しかったかな。あのシーンは笑いはいらない気がした。十兵衛の正体を知ってうろたえるシーンとかももっと情を出して欲しかったなあ。
 ついこの間、映像の十三代目仁左衛門の平作を見たばかりだったので、点が辛くなってるかもしれんです。
 あと、谷太夫の義太夫が個人的にすごく好きで、ファンになりそう。ただ、三味線の手のつけ方はあれで良かったんでしょうか、謎です。

二、新古演劇十種の内 身替座禅
山蔭右京 仁左衛門
太郎冠者 橋之助
侍女千枝 梅 枝
同 小枝 児太郎
奥方玉の井 翫 雀


 にざ様大阪復帰おめでとう&ありがとうございます!
 船乗り込みの挨拶で橋下市長に苦言を呈したにざ様。
 私財を投げ打ってでも上方歌舞伎という大阪の文化の火を消すまいと踏ん張ってきたのが松嶋屋片岡仁左衛門家。その当主のことばは、市民の血税を盾に事務局運営に直接関与していない住大夫師匠を個人攻撃してきた橋下市長とは比べ物にならんほど重いと思います。
 それはそれとして。
 にざ様圧巻の存在感。口跡よし。コミカルな中に品があって振る舞いよし。翫雀さん演じる奥方もコミカルにかわいげがあっていい。橋之助さんもなんかぴたりとはまっていい。そして梅枝さん&児太郎くんもかわいい。児太郎びいきなので児太郎くんに目が行く児太郎!
 一緒に見に行っていた姉の一言「この家に腰元で勤めてたら、毎日めっちゃ楽しいやろな」。確かに。

三、真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)
豊志賀の死
豊志賀 時 蔵
お久 梅 枝
噺家さん蝶 萬太郎
伊東春海 橘三郎
新吉 菊之助


 嵐橘三郎さん、幹部昇進おめでとうございます!!!!!!!!!!
 すごく菊之助が人気だった。南座の花形でも思ったけど菊之助人気すごい。
 演目はなかなか面白かったです。
 ともかく時蔵さんがこわい。なんか、出てきた時からすでにこわい。
 後に幽霊になるんだけど、幽霊になる前からすでにこわい。
 途中で落語をやる下りで「江戸だねェ」って思った。お江戸の夏狂言って感じでよかったです

四、女伊達(おんなだて)
女伊達木崎のお秀 孝太郎
男伊達淀川の千蔵 萬太郎
同  中之島鳴平 国 生


 華々しい幕切れにぴったりな演目だった。女性なので立ち回りも美しく、衣装や舞台建てもステキ。

theme : 歌舞伎
genre : 学問・文化・芸術

2014-03-25

三月花形歌舞伎 (南座) 夜の部

 結構良かったぁああ!

 一、御摂勧進帳 (ごひいきかんじんちょう)
  一幕目 山城国石清水八幡宮の場
     ─ 暫 ─

 「暫」ってやつは、何度見てもあんまり筋が分からんというか、唐突にコトが起こりすぎてぽかーんってなるんですけど、歌舞伎ならではの荒事とか、ひとりひとりの役者さんの見せ場を楽しむものという感じがするので、それはそれで別にいいのかなとも思っています。
 尾上松緑丈の熊井太郎は「若者」って感じがすごくした。
 普通に面白い演目ですが、役者一人ひとりが花形なので、なんというか、大御所をずらっと並べて團十郎系の役者が熊谷太郎やって、ていう贅沢感、「おおー」と圧倒される感じがなく、小粒感は否めないかも。

  二幕目 加賀国安宅の関の場
 いわゆる「勧進帳」だと、弁慶の辛さとか、冨樫の懊悩と決断みたいな心に迫るせつなさみたいなものもあるけれど、この芋洗勧進帳は、弁慶がうまいことやって大立ち回り、っていうところに主眼があるようで、単純に面白かった。
 坂東亀三郎丈の冨樫がめっちゃかっこよかった……。凛として、男振りが良くてたまらん!
さっきの演目もだけど、松之助さんの喉の調子が悪そうだ…。声はちゃんと出てらしたんだけど、時折辛そう。。どうぞおだいじに。
 最後の芋洗はなかなかシュールに歌舞伎らしいおもしろい荒事でした。

京鹿子娘道成寺
尾上菊之助丈が綺麗すぎる。もう、言葉にできないくらい。。
踊りはもうちょっとダイナミックでもいいかもと思った。しかし本当にすばらしかった。
大向うさんが「大当たり!」 といってらっしゃいましたが、まさに! 大当たり!!!


隣のおばさんのビニールがうるさくて集中できなかった。

theme : 歌舞伎
genre : 学問・文化・芸術

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Author:tsubana
大阪在住、社会人やってる隠れのオタです。最近歌舞伎にハマってます
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・桃井はるこ などなど

  
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